三山ひろし=滝沢美穂子撮影

 今年デビューから15年経った、演歌歌手の三山ひろし(43)。NHK紅白歌合戦に9年連続出場し、演歌を聞かない人にもその名前はすっかり定着した。そんな三山がいま、「初めて歌う世界」に挑んでいる。

 大みそかの夜。三山の歌声がホールに響くなか、舞台などに並んだ120人以上がけん玉に挑む。ギネス記録をかけた「けん玉チャレンジ」は、今や紅白歌合戦の目玉のひとつになった。「普段は朝飯前で披露している技でも、あの空気感で成功させるのは難しいんですよ」

 10年ほど前に「年代問わずできる運動を」とコンサートの余興として取り入れ、練習を始めた。今は指導員の資格を持つ。「同じ技を、どんな環境でもできるかどうか。毎日の鍛錬や積み重ねが大切です」。それは「歌の道にもつながっている」という。

 演歌への情熱を抱いたのは、子どもの頃。幼い自分を救ってくれたのが演歌だったという。

NHK紅白歌合戦への出演が毎年大きな話題になる三山さん。今年は最新曲で新境地を開くとともに、伝統ある劇場での6回目の座長公演にも挑みます。本人にインタビューしました。

 小学2年生のときに両親が離…

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