神奈川県高校軟式野球春季大会(県高野連主催、朝日新聞横浜総局など後援)の決勝が14日、相模原球場であった。三浦学苑が桐蔭学園を破り、3年連続4回目の優勝を果たした。
両校は、群馬県で開かれる春季関東大会に出場する。開催地の群馬県と東京都から3チーム、他5県から2チームの計16チームが参加。30日に開会式があり、試合は31日から。三浦学苑は31日午後2時から浦和実業(埼玉)と、桐蔭学園は同日午前11時半から花咲徳栄(同)と対戦する。決勝は6月4日。
1年生投手が、優勝をたぐり寄せる好投を見せた。
決勝の2日前、三浦学苑の小宮蘭音(らおん)投手は監督から先発を託された。「緊張するが、2、3年生の分もがんばろう」と奮い立った。
桐蔭学園を五回まで無失点に抑え、2点リードで迎えた六回表。1点を失い、なおも2死一、二塁のピンチ。「強気でいこう」と直球主体の投球で、4球で三振に仕留め、最少失点に抑えた。
チームは2022年夏以降、県大会を今大会も含めて8度制し、県内では強さが際立つ。しかし、23年は南関東大会、24年は県大会で敗れ、夏の全国出場は2年連続で逃している。
チームには、絶対的エースである出口未来投手(3年)がいる。5月に甲子園で行われた交流試合では、東日本選抜の先発を務めた。
出口投手は夏を見据え、「今大会は僕以外の投手で勝つことを目指していた」と語る。春の関東大会、そして夏に向けて頼りになる投手がまた1人増えた。