三菱UFJ銀行の半沢淳一頭取は17日、保険会社から受け入れる出向者を今年度中にゼロにする方針を明らかにした。同行では、日本生命保険からの出向者による内部情報の不正持ち出しが発覚。半沢氏は「詳細の確認を進め、出向者に対する業務管理やモニタリング体制の強化について、必要な検討を行っていく」とした。
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会長を務める全国銀行協会の会見で語った。
三菱UFJ銀は保険会社から、業界で最多の200人規模の出向者を受け入れている。多くは販売・営業に直接携わっていた。今後、出向者は出向元に戻るか、三菱UFJ銀に転籍するという。金融庁は、顧客の適切な商品選びをゆがめるような不適切な出向を防止する方針を示しており、半沢氏は「保険代理店としての自立性を確立し、お客さま本位の業務運営をさらに徹底する」と述べた。
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