東京証券取引所内の記者クラブに決算資料を棚に入れる企業の担当者=東京証券取引所の兜クラブ、笹井継夫撮影

 上場企業の2025年3月期決算は、最終的なもうけを示す純利益の総額が4年連続で過去最高になる見通しだ。生成AI(人工知能)への投資などが企業の業績を後押しした。トランプ米政権の関税政策の影響などで、26年3月期は減益が見込まれる。

 東証株価指数(TOPIX)を構成する企業の中で3月期決算の1037社(金融を除く)のうち、9日までに決算を発表した454社(全体の43.8%)について、SMBC日興証券が集計して12日に公表した。

 売上高の総額は前年比4.7%増の339.9兆円、本業のもうけを示す営業利益は4.3%増の31兆円、純利益は2.4%増の29兆円だった。

生成AI向けの投資が拡大

 業績を引っ張ったのは生成A…

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