不信任決議が可決され、幹部職員にあいさつして引き揚げる斎藤元彦兵庫県知事=2024年9月19日午後5時37分、神戸市中央区、林敏行撮影

 告発文書の配布が発覚してから半年。「刷新」を期待され3年前に20年ぶりの新知事となった兵庫県の斎藤元彦知事が19日、議会から不信任を突き付けられた。自らの進退をめぐり、これまで何度も決断のタイミングはあった知事だが、この日も結局、「次の一手」は明かさずじまい。議会からは「何を考えているか分からない」との声も漏れた。

 「いま可決されたばかり。兵庫県にとってどういうことが大事かを考えながら、自分自身の心に問いながら考えていきたい」

 不信任決議案が全会一致で可決されて10分後の19日午後5時45分ごろ。住民から直接負託を受けた議会からの「退場宣告」を受け、斎藤知事は淡々と受け止めを語った。

 この日午後の不信任決議案の提案理由や討論では、知事への厳しい言葉が並んだ。

 「知事としての資質を欠いていると断ぜざるを得ない」

全議員が白色の賛成票投じる

 「最大の権力者である知事自…

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