告発文書の配布が発覚してから半年。「刷新」を期待され3年前に20年ぶりの新知事となった兵庫県の斎藤元彦知事が19日、議会から不信任を突き付けられた。自らの進退をめぐり、これまで何度も決断のタイミングはあった知事だが、この日も結局、「次の一手」は明かさずじまい。議会からは「何を考えているか分からない」との声も漏れた。
「いま可決されたばかり。兵庫県にとってどういうことが大事かを考えながら、自分自身の心に問いながら考えていきたい」
不信任決議案が全会一致で可決されて10分後の19日午後5時45分ごろ。住民から直接負託を受けた議会からの「退場宣告」を受け、斎藤知事は淡々と受け止めを語った。
この日午後の不信任決議案の提案理由や討論では、知事への厳しい言葉が並んだ。
「知事としての資質を欠いていると断ぜざるを得ない」
全議員が白色の賛成票投じる
「最大の権力者である知事自…