できないことやちょっとした弱点がある「弱いロボット」の研究で知られる、豊橋技術科学大学の岡田美智男教授(65)=コミュニケーションの認知科学=が7日、3月末の定年退職を前に最終講義をする。題目は「出会うは偶然、出会ってからは必然!」だ。これまでのさまざまな出会いに感謝しながら「弱いロボット」誕生までの経緯について紹介するという。
岡田教授は福島県出身。東北大大学院を修了し、NTT基礎研究所の研究員や京都大大学院の客員助教授を経て、2006年に豊橋技科大の情報・知能工学系の教授に就任した。
学生とともに作った「弱いロボット」は約30タイプ。モジモジしながらアルコール消毒をする「アイ・ボーンズ」や、ときどき大切な言葉を忘れ、子どもたちに一部を補ってもらいながら昔話を語り聞かせる「トーキング・ボーンズ」など、これまでのロボット像を覆すユニークな研究成果は注目を浴びた。
一度は書類審査で選外に
豊橋での19年間でとりわけ…