タイとの国境沿いにあるミャンマー東部のシュエコッコ。オンラインカジノや特殊詐欺の拠点とされ、夜間には建物にネオンがともっていた=2024年5月9日、タイ北西部メソトから、笠原真撮影

 タイ警察当局は7日、タイ西部メソトからミャンマー側へ不法に越境した疑いで、日本人4人を拘束し、ビザを取り消したと明らかにした。オンライン詐欺などの国際犯罪に関わった疑いがあるという。

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 警察当局によると、4人は2月1日、ミャンマー国境の橋付近で姿を消し、その後、タイ側に戻ったところで拘束された。警察は在タイ日本大使館とも連絡を取っているという。

 タイと国境を接するミャンマー東部では、高い報酬の仕事の誘いに応じてタイを訪れた外国人が、国境を越えた犯罪拠点に連行され、オンライン詐欺に加担させられる事例が多発している。タイのNGOは、これらの拠点に中国人ら6千人超が監禁され、中には日本人も含まれている可能性があると指摘している。タイ警察は今回の4人について「詐欺組織側の一部」との見方を示している。

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