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 不登校の生徒向けの分教室を公立中学校に設ける、東京都独自の取り組みが始まった。都教育委員会によると、今年度は10区市に1校ずつ設置。生徒の受け入れを順次進め、個々のニーズに応じた柔軟な支援をしていくという。

 「チャレンジクラス(東京型不登校特例校)」と呼び、今年度の関連予算は5千万円。都は、学級の環境整備などにかかる経費の半額を、区市町村に補助する。都内の不登校の子どもは増えており、都内公立小中学校で不登校の児童・生徒数は計2万6912人(2022年度)に上る。

 中野区は4月、中野中学校の各学年に「N組」を開設した。ローマ字で学校名を記した際の頭文字「N」を取った。生徒の受け入れはこれからだが、個別の支援計画を作り、ゆとりあるカリキュラムを組む。通常学級の生徒との接触がないよう、動線は分けるが、「部活動に参加したい」といった希望には柔軟に対応するという。

 「N組」を希望する生徒には…

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