軽作業に励む生徒たちを見守る町矢真美さん(中央)=2025年8月1日、奈良県生駒市本町、伊藤誠撮影

 働きたい、バイトがしてみたい――。でも、自信のなさや不安から、一歩を踏み出せない若者たちがいる。奈良県生駒市の民間団体「ひらく」は、若者たちに社会に出るための「プレ体験」の機会を作り、自ら活路をひらいてもらおうと奮闘している。

 「ひらく」は2022年2月に一般社団法人として設立された。書家でもある代表の町矢真美(まさみ)さん(44)が、スタッフたちの協力を得ながら運営を担っている。

 町矢さんは普段は通信制のYMCA学院高等学校(大阪市)の非常勤講師として勤務。筆と墨汁で線や形を心のままに表して自分自身を取り戻す「表現アートセラピー」の担当で、不登校や精神的に不安定な生徒たちを支えている。

 日々の活動で気づいたことは…

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