世界人口のおよそ4割にあたる約34億人が、排泄(はいせつ)物を安全で衛生的に処理できるトイレを使える環境にない、とユニセフ(国連児童基金)が指摘しています。海外で長く暮らし、紛争地などへ赴いた経験も豊富な中満泉・国連事務次長に、世界のトイレの現実と環境改善への思いを聞きました。
- そこに必要とされるトイレがある 日本の2大メーカー、次は世界へ
国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が難民キャンプの設営をするときは、安全で清潔なトイレの設置が優先事項です。排泄物が適切に処理されて清潔なトイレが使えるようになると、多くの感染症を予防できます。「安全」は、性暴力を防ぐ観点からも重要です。
ずいぶん前になりますが、私…