連覇か、リベンジか。8月26日開幕の第50期囲碁名人戦七番勝負(朝日新聞社主催)は、一力遼名人(28)に前名人の芝野虎丸十段(25)が挑戦する。令和の日本囲碁界を代表する両雄が、再び相まみえる。
芝野さんを挑戦者に迎えた今年の本因坊戦は、スコア的にも最終局までいき、内容的にも負けた2局はあまりチャンスがなかった。去年よりさらに大変な相手という認識でいます。
戦略の幅が広がっている印象があり、以前よりも対策を立てづらくなった気はしています。ただし自分自身も変わっている。
ただ追いかけられているわけではない。これまで序盤でリードを奪えばそのまま押し切る展開が多かったので、そこにどう持っていくかが鍵になると思っています。
自分の調子は良くも悪くもないという状態が長かった感じですが、今月初めの世界戦「LG杯」で決勝進出を決めて、内容的にもかなり上がって来ている。当然、名人戦へのモチベーションにつながります。
昨年の夏も名人挑戦、世界戦「応氏杯」の優勝からグッと勢いに乗り、名人獲得につなげることができました。今年も波をつくっていきたい。
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ここ数年、国内のタイトル戦…