26日の文化財防火デーを前に、世界遺産の上賀茂神社(京都市北区)で24日、テロを想定した対処訓練があった。大阪・関西万博を控え、テロ対策や有事に備えた連携を強化しようと、神社や警察、消防などが合同で実施した。
時限発火装置が境内で見つかり、一つが爆発したという想定。盛り塩の起源ともされる「立砂」の近くでは、府警関係者が爆発物を確認して処理した。別の場所では、消防署や消防団の関係者らが、爆発現場に放水して消火にあたった。
高井俊光宮司は「日本は火災や自然災害には非常に意識が強いが、テロについては意識が低い。訓練は、もしものときに重要になる」と話した。