青森・秋田両県にまたがりユネスコの世界自然遺産に登録されている白神山地の青森県側の情報発信拠点「白神山地ビジターセンター」(同県西目屋村)で9日、弘前市在住の作家・根深誠さんによる講演会「白神山地が世界自然遺産になるまでと今後」があった。
根深さんは、白神山地が世界遺産に認定されるまでの原点となった、白神山地を貫き秋田と青森を結ぶ「青秋林道」(1982年着工)建設への反対運動を主導したメンバーのひとりだ。
根深さんは、「青秋林道への反対運動を始めた頃、『白神山地』なんて呼び名はなかった。いまは『白神ライン』になっている弘西(こうせい)林道があって、山も『弘西山地』なんて呼んでいたが、林道に反対するのに、林道にあやかった山地名ではダメでしょうということで、じゃあ、白神岳があるから『白神山地』はどうだ、となった」などと命名の由来を紹介。
林道が中止となり、90年6月に、反対運動をしていた連絡協議会の解散会を開いた際に、沼田真・日本自然保護協会長(当時)から「白神山地の世界遺産推薦が発表された」と歴史も話した。
また、「世界遺産になったら…