2020年5月22日、中国・北京の天安門前で見られる訪問者たち。
2023年7月20日 17時37分(日本時間)
【北京(時事通信)】中国政府が輸入制限の一環として日本産水産物の全面的な放射線検査を開始したと事情に詳しい関係者が水曜日に明らかにした。
この動きは、被災した福島第一原子力発電所の処理水を海洋放出するという日本の計画に中国政府が強く反対している中で行われた。
関係者によると、中国は日本から輸入される農産物の包括的な放射線検査は行っていない。 しかし、中国政府は日本への圧力を強めるため、日本に対するチェックを強化する可能性がある。
日本の水産物輸出業者によると、中国政府は7月7日に対日検疫強化の決定を発表した後、日本産水産物の本格的な放射線検査を開始した。
放射線検査の結果が出るまでに2週間から1カ月かかるため、冷蔵魚介類は鮮度を保つのが難しい。
この日本の輸出業者は、放射線検査は事実上の禁輸措置であると不満を訴え、先週から中国への出荷を停止している。
中国は2022年に日本の農林水産物・食品の最大の輸入国となった。上海の一部のレストランでは、鮮魚の不足を理由に刺身の提供を中止し始めている。
国際原子力機関は、処理水を放出する日本の計画は国際的な安全基準に合致していると述べた。 しかし、中国は汚染水排出計画を強く批判している。