中国の習近平(シーチンピン)国家主席とロシアのプーチン大統領が2日、北京で首脳会談に臨んだ。ロシア大統領府によると、習氏は会談冒頭、3日の抗日戦争勝利を中ロがともに祝うことは、「第2次世界大戦の主要な戦勝国であり、国連安保理の常任理事国としての大きな責任を明確に示す」と強調した。プーチン氏も記念式典への参加を「歴史的真実と正義を守る共通の決意の証しだ」と応じ、中ロへの批判を強める米欧を牽制(けんせい)した。
プーチン氏は、中ロが第2次世界大戦において「欧州とアジアで重要な役割を果たした」との認識を示した。「我々の緊密な交流は、前例のない水準の戦略的な関係を反映している」とも述べた。
プーチン氏は8月31日、天津で開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議に出席するため中国に到着した。3日に北京で開催される抗日戦争勝利80年の記念式典に参加し、4日間という異例の長さの訪中となる。
ロシア大統領府によると、プーチン氏は8月15日に米アラスカ州で開かれた米ロ首脳会談についても習氏に報告するとしている。