将棋の中（なか）七海（ななみ）女流三段（27）が13日に放送された第47期女流王将戦（囲碁・将棋チャンネル主催）の挑戦者決定戦で福間香奈女流六冠（33）=清麗・女王・女流王座・女流名人・女流王位・倉敷藤花=に144手で勝ち、西山朋佳女流王将（30）=白玲と合わせ女流二冠=への挑戦権を獲得した。自身初のタイトル挑戦となる。三番勝負は10月4日に宮崎県都城市で開幕する。
3強時代の到来を予感させる勝局だった。六冠を保持する女流第一人者に対し、中女流三段は大胆な飛車切りから果敢な攻めで棋勢を掌握。終盤は力強い指し回しで逆転を許さず、晴れ舞台への切符を初めて手にした。
「勝てるとは正直思っていなかったので、まだ実感が湧かないところです」。三番勝負に向けて「西山さんは振り飛車党で豪快な攻め将棋。（居飛車党の）自分とは全然違う将棋を指されるので見ていて気持ちがいい。良い内容の将棋が指せるよう頑張りたいです」と抱負を述べた。対局は8月12日に行われた。
■転向後、8割超える勝率…
