電気モーターで走り、排出ガスを出さない電気自動車(EV)。日本では電気モーターとエンジンを併用したハイブリッド車(HV)が主流で、EVは伸び悩んでいるが、輸入車の中でみるとEVが存在感を増している。
日本自動車輸入組合の統計によると、2024年に新規登録された外国メーカーのEVは2万4198台で、前年より5.7%増えた。22年は66.6%増、23年は59.6%増で、勢いは落ち着いているとはいえ、着実に伸びている。24年登録の外国メーカー車に占めるEVのシェアは10.7%で、初めて1割を超えた。
輸入車でEVが多いのは、EVに積極的な欧米メーカーの車が多いことが背景にある。さらに最近勢いがあるのが、中国や韓国のメーカーだ。
今年1月、千葉・幕張メッセで開かれた「東京オートサロン」に中国のBYDと韓国の現代自動車が出展。日本で発売する新型EVを披露した。オートサロンは「改造車の祭典」と呼ばれる、エアロパーツやホイールなどでドレスアップするユーザー向けのイベント。通常のモーターショーよりも「濃い」車好きが集まるイベントに乗り込み、知名度向上を図った。
BYDは4月発売予定のSU…