宮崎駿監督の長編アニメ映画「君たちはどう生きるか」が中国で大ヒットしている。地元メディアによると、今月3日の公開初日からの5日間で、興行収入は5億元(約105億円)を突破した。ネット上には、敬意と愛情を込めて宮崎監督を「老爺子(おじいさん)」「大師(巨匠)」と呼ぶファンたちのコメントがあふれている。
「君たちはどう生きるか」は、3月に米アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞。宮崎監督のファンが多い中国でも期待が高まるなかでの公開となった。興行収入は初日に1億元超え。翌4日からの「清明節」の3連休も順調に観客を呼び込み、連休で一番人気の映画となった。
ネット上には「ジブリの世界は本当に魅力的」「この作品は大人の童話だ」「見た人それぞれが、自分にとっての意味を探すことができる映画だ」などと、作品へ好意的な意見がみられる。一方で「奥深くにある意味を把握できなかった」「隠喩が多くて意味がわからなかった」といった書き込みもあった。(瀋陽=金順姫)