日本国内でも販売されている中国製スマートフォン(スマホ)。日本におけるシェアは高くありませんが、世界に目を向けると半分を占めているといいます。人気の要因は何でしょうか。香港を拠点に活動している携帯電話研究家の山根康宏さんに聞きました。
――日本では米アップルのiPhoneが人気で、調査会社のMM総研によると、24年の出荷台数の半数を占めています。世界ではどうですか。
世界のここ数年の出荷台数ではアップルと、ギャラクシーで知られる韓国サムスン電子で、それぞれ2割ほどを占めています。ソニーなど、他の中国以外のメーカーは残り数%程度です。少なくとも5割超はビボやシャオミ、オッポなどの中国メーカーだと考えて良いと思います。
日本は特殊な環境です。日本でiPhoneが売れる背景の一つに、キャリアが主体となって端末を販売している状況があります。大幅な割引は以前より少ないとはいえ、2年で端末を返却する販売方法などもあり、他の国に比べ、高性能機であるハイエンド端末が安く手に入りやすいのです。
日本で最近人気になっている…