中国国家統計局は17日、2024年の国内総生産(GDP)を発表した。前年比での物価変動の影響を除いた実質成長率は5.0%だった。政府が目標とする「5%前後」は達成したが、前年の5.2%からは減速した。高関税を掲げる米トランプ次期政権の発足を控えて中国経済は不確実性を増している。
24年10~12月期の前年同期比での成長率は5.4%だった。4~6月期(4.7%)や7~9月期(4.6%)は失速していたが、持ち直した。
通年での輸出額は、電気自動車(EV)を含む自動車などが大きく伸び、過去最高を記録した。一方、内需は低迷が続く。24年後半は家電や自動車の「買い替え促進補助金」などの政策の効果もみられたものの、消費動向を示す小売総額は前年比3.5%増と伸び悩んだ。
デフレ圧力も強まっている…