中国東部・江蘇省蘇州市で7月31日夕、日本人女性が何者かに石のような物で殴られて頭にけがを負う事件があった。日本外務省などが1日、明らかにした。

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 外務省や日中関係筋によると、女性は31日夕に同市内の地下鉄駅構内で子供を連れて歩いていた際に襲われた。現地の警察当局が捜査しているという。「被害者は蘇州日本人学校の生徒の母親」との情報もある。

 蘇州市では昨年6月、刃物を持った男に同校のスクールバスが襲われ、バス案内係の中国人女性が死亡し、日本人の母子がけがをする事件が起きている。日本政府は今回の事件を受けて、中国政府に容疑者の早期確保や類似事件の再発防止、邦人の安全確保などを申し入れた。

 中国政府は今年を「抗日戦争勝利80年」と位置づけており、様々な関連行事が開かれている。中国で反日感情が高まることも懸念される。

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