全国の中学生、高校生たちが挑む吹奏楽コンクールの季節が始まった。
昨年、各県などの代表として「全日本」に次ぐ北海道、東北、東関東、東京、西関東、東海、北陸、関西、中国、四国、九州の「支部大会」へ進んだのは、中高あわせて約800校。各校が自ら選んだ「自由曲」を集計すると、人気の作曲家や「名曲」が浮かんだ。
作曲家別、曲別それぞれの上位は
約800曲を「作曲家別」で多い順に並べると、上位10人のうち、8人を日本の作曲家が占めた。
最も多かったのは、樽屋雅徳氏。全体のおよそ1割にあたる計78校が、樽屋氏の作品を演奏した。
作品数も多く、計31曲。豪華客船「タイタニック号」の沈没事故をテーマにした「マードックからの最後の手紙」は中学の10校が選んでいた。
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滝川第二高校(兵庫)も、昨年の関西大会で樽屋氏の「輝宮姫(かぐやひめ)の物語」を演奏した。吹奏楽部顧問の西谷尚生さんは、樽屋作品の魅力を「なんと言っても脳裏から離れないメロディーの美しさとドラマ性がある。打楽器の使い方もとても素晴らしい」と語る。
いま多くの学校で演奏されている「眠るヴィシュヌの木」は、同校から樽屋氏への委嘱によって生まれた。
作曲家別で2番目に多かった…