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世論に見る平成の内閣73

 朝日新聞は1946年から世論調査を実施しています。過去の調査を繰り、歴代内閣を振り返るシリーズを随時配信します。

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 自民党の85歳の元幹事長が次の衆院選に出馬しないと聞いて真っ先に浮かんだのは、中曽根康弘、宮沢喜一の元首相2人のことでした。小泉純一郎首相が2003年秋の衆院選で、引退を迫ったのです。

 当時、中曽根氏は85歳、宮沢氏は84歳でした。

 自民党は比例単独候補を73歳定年にしていましたが、2人の元首相は例外扱いできていたのです。小泉首相は世代交代を求める党内世論におされた格好でした。

 宮沢氏は「党の若返りに貢献したい」と受け入れます。「政治的なテロだ」と激しく反発した中曽根氏は、いったん拒否しましたが、4日後に出馬断念を表明しました。

 この衆院選の公示直後の世論調査(電話)では、小泉首相が73歳定年制を適用し、「2人は事実上、政界を引退した」と説明したうえで、首相の判断について聞いています。「評価する」が77%、「評価しない」が13%で圧倒的多数から評価されていました。

 ところが、この調査で比例区…

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