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中部空港=2024年12月20日、愛知県常滑市、朝日新聞社機から、長島一浩撮影
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 中部空港が16日に発表した2025年3月期(24年度)決算は、最終的なもうけを示す純利益が、開港以来最高の66億円(前年比3.1倍)だった。海外からの旅客が回復する中、コロナ禍を受けて進めたコスト抑制策が利益を押し上げた。

 売上高は528億円(同32.2%増)、本業のもうけを示す営業利益は77億円(同3.7倍)となった。

 中部空港の国際線は、羽田、成田、関西空港などと比べ、回復が遅れていた。国際線の24年度の利用者は外国人は過去最多だが、全体ではコロナ禍前の19年度比で約8割にとどまる。日本人の利用者は6割にも満たない。

 ただ、訪日客が増えたことで、利益率の高い免税店の売上高が65億円増えた。設備や備品の入れ替えを遅らせるなど、3年連続で赤字に陥ったコロナ時代に始めた施策で、費用が抑えられた。

「選ばれる空港目指す」

 こうした傾向は25年度も続…

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