中野サンプラザ跡地に建設予定の「NAKANOサンプラザシティ(仮称)」=野村不動産提供

 東京都中野区で昨年7月に閉館した「中野サンプラザ」の跡地に高層ビルなどを建てる再開発事業の計画が事実上、見直されることが11日、分かった。人件費の高騰や資源高で、事業費が想定より大きく膨らんでいた。数千億円規模の再開発事業の計画が、途中で大きく見直されるのは異例だ。

 区議会の特別委員会で、区の担当者が明らかにした。野村不動産など施工者4社がこの日、都に出していた施工認可申請を取り下げると区に通知してきたという。施工者側は「現状の計画では事業着手が難しい」と説明していたという。

 ただ、区は計画の基本部分は維持したい考えだ。事業変更の範囲などの説明を施工者側に求め、今後も4社と事業を行っていくという。「計画変更を検討することになるが、現在の計画を前提に、コンセプトや機能などは変えないようにする」としている。

■区議会紛糾「区のチェック機…

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