神奈川県厚木市の市制70周年記念事業として制作される映画の主演が、鈴木京香さんに決まった。市にゆかりのある名取裕子さんや榊原郁恵さんも出演する。市出身の映画プロデューサー神品(こうじな)信市さんが20日、市役所を訪れ、山口貴裕市長に報告した。

 映画のタイトルは「キリコのタクト~YELL~」。高校の合唱部だった元生徒と恩師である女性教師を軸に展開する物語で、これまでに北九州市や石川県加賀市を舞台にした映画を手がけた雑賀俊朗監督が、オール厚木ロケで撮影する。

 主演の教師、キリコ役は鈴木さんが務める。厚木にゆかりはないが、神品さんは「陰と陽のある主人公を表現できる、世界に通用する俳優」としてオファーしたという。キリコが慕う先輩役の名取さんは厚木高校出身。また、高校の校長役を演じる榊原郁恵さんは、山口市長、神品さんと同じ厚木中学校の卒業生で、いずれも快く応じてくれたという。このほか、宅麻伸さんも出演する。

 「映画で厚木を盛り上げていきたい」と神品さん。山口市長は「世界の映画祭にもエントリーし、厚木市民の誇りとなることを願っている」と話した。今春撮影を開始し、公開は来年4月ごろの見込み。市民の出演も予定している。

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