記者会見で発言する大村秀章知事=2024年8月27日午後2時27分、愛知県庁、野口駿撮影

 9月27日投開票の自民党総裁選に立候補の意欲を示す議員が10人以上いることについて、愛知県の大村秀章知事は8月27日の記者会見で「出ればいいってものではない。名前が売れればいいというのが見え見えで、有権者は冷めていると思う」と述べた。

 大村氏は「岸田文雄首相が(総裁選に)不出馬を表明してから2週間ほどしか経っていないなか、これまで何も準備をしてこなかった人が次々に手を挙げた」と批判。「派閥がなくなるとこんなに簡単に手が挙がるのか。たがが緩んでおり、学級崩壊に近いような形だ」と苦言を呈した。

 そのうえで、立候補の意欲を示す議員らに対し、「国家理念や、国民のために何をすべきかといった構想を具体的に発信していく議論に期待したい」と求めた。

 大村氏は1996年の衆院選に自民党公認で立候補し、初当選。5期目途中の2011年に知事に転じた。(松島研人)

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