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八戸署から青森地検に送検される容疑者=2025年2月15日午前9時24分、青森県八戸市、鵜沼照都撮影
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 「みちのく記念病院」(青森県八戸市)で起きた患者による殺人をめぐり、当時の院長ら2人が被害男性の死因を「肺炎」とした虚偽の死亡診断書を遺族に渡したとされる事件で、県警が、この診断書と同じ医師名義で作成された複数の死亡診断書を病院内から押収していたことが、捜査関係者への取材でわかった。

 この医師は当時、認知症の症状が出ており、県警は、院内で虚偽の死亡診断書の作成が常態化していた可能性もあるとみて、慎重に裏付けを進めている。

 捜査関係者によると、殺人事件から約1カ月後の2023年4月、県警は同病院を家宅捜索し、数十枚の死亡診断書を押収したという。半数以上は今回の事件に使われた虚偽の死亡診断書と同じ80代の男性医師名義で作成され、死因の多くが肺炎とされていた。

家宅捜索時、会話や文字書くことが困難だった医師

 この医師は、病院側に雇用さ…

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