「2名のアンバサダーが、現地時間昨日、金メダルを獲得しました!」。7月29日午後、パリ五輪のオフィシャルタイムキーパーを担う高級時計ブランド、オメガからそんなメールが届いた。柔道男子66キロ級の阿部一二三選手と、競泳男子400メートル個人メドレーの仏レオン・マルシャン選手の快挙を伝える知らせだった。「写真をご提供いたしますので、ぜひ貴媒体でもお祝いをしていただけると幸いです」。同選手は同31日に男子200メートルバタフライでも五輪新記録で金メダルを獲得。1日に届いたメールには、「笑顔で表彰台に上がった彼の腕には、スピードマスター クロノスコープがありました」とも明記されていた。
パリの五輪とパラリンピックでオフィシャルタイムキーパーを務めるオメガは今回、日本からは阿部一二三選手以外にも阿部詩選手(女子柔道52キロ級)、早田ひな選手(女子卓球)、北口榛花選手(女子やり投げ)、中西麻耶選手(パラリンピック女子走り幅跳び)、富田宇宙選手(パラリンピック男子競泳)の5人をアンバサダーに指名。開幕前、それぞれの選手が同ブランドの時計を着用した写真とともに資料がメールで送られてきた。
今回のパリ五輪・パラリンピックのスポンサーで最も話題になっているのは世界最大のファッションコングロマリット、LVMHだろう。長者番付世界1位のベルナール・アルノー会長が率い、ディオールやルイ・ヴィトンなど様々なハイブランドを傘下に持つ。複数の関係者によると、契約料金は1億5千万ドル(約229億円)にのぼるという。
ルイ・ヴィトンは今回、聖火を運ぶトーチのケースのほか、メダルを収納するトランクやトレーを制作。メダルの意匠デザインも宝飾ブランドのショーメ、フランス選手団の衣装をベルルッティ、フランス柔道チームのスーツをケンゾーと、LVMH傘下のブランドが手がけた。
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