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米ニュージャージー州で2025年6月20日、空港に降り立ち、記者団に話すトランプ大統領=AP

 トランプ米大統領は29日、日本車にかけている25%の追加関税について、税率削減などの見直しをするつもりがない考えを示唆した。日米間の自動車貿易が「公平でない」との不満も改めて表明した。日本は7回に及ぶ閣僚級会合を米側と重ね、自動車関税の見直しを求め続けてきた。だが、肝心のトランプ氏には、その訴えがほとんど響いていないおそれがある。

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 トランプ氏は29日に放送された米FOXニュースのインタビューで、交渉を続ける各国に対して、それぞれに課す関税率を書簡で伝えてしまえば、「それで貿易協議はおしまいだ」と語った。

 各国にこうした書簡を送りつけるという発言はこれが初めてではない。トランプ氏自身が設定した7月9日の交渉期限を前に、各国との交渉はなかなか進んでおらず、揺さぶりをかける狙いがあるとみられる。

 今回のインタビューで注目されるのは、FOXの司会者から水を向けられたわけでもないのに、トランプ氏が書簡の話の流れで突然日本を名指ししながら批判を始めたことだ。

■「親愛なる日本へ」…

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