京都・祇園(京都市東山区)に診療所が3月開業した。祇園の周辺では、診療所が相次いで閉鎖していて街なかに医療の空白地域が生まれており、医療法人社団が診療所を立ち上げた。医師の高齢化に伴い、医院の事業承継である「医業承継」をどう進めるか、取り組みも始まっている。
花見小路通や四条通に近い祇園の南部。3月25日に「祇園町醫院(いいん)」が開業した。中にはX線などの設備がそろっている。内科が専門で、週2回の通常の診察のほか、高齢世帯などへの訪問診療に力を入れるという。
祇園がある東山区の高齢化率は31・8%と市内有数の高さで、医療ニーズは高い。しかし、祇園付近では5年以内に立て続けに診療所が閉鎖している。
今回、祇園町醫院を開設した…