健大高崎―京都国際 一回表、力投する京都国際先発の西村=滝沢美穂子撮影

 全国制覇を果たした昨年8月23日以来の甲子園で戦う相手は、春の関東大会王者。「相手は格上。でも、ひるんでしまったらそこで負ける」。京都国際の西村がマウンドを守りきった。

 序盤は制球が乱れた。三回、1死からセーフティーバントの処理で悪送球し、その後は2死球、暴投、適時二塁打で3失点。「力が入りすぎた」と反省した。ただ、味方の好守に支えられ、徐々に本来の姿を取り戻した。高めを意識させ、チェンジアップでタイミングを外す。四回以降は得点を許さなかった。

 昨夏の「11」に代え、エース番号を背負って戻ってきた思い出の場所。「先を見すぎず、1戦1戦、戦う」と兜(かぶと)の緒を締めた。

共有
Exit mobile version