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 宮城県北西部に位置する人口約12万人の大崎市に今春、外国人向けの公立日本語学校が開校した。人口減少が急速に進む中、いち早く地域の活力になってもらおうと、日本語を学ぶ留学生らを後押しするのが狙いだ。地域活性化へ地元の期待も高まっている。

 開校したのは「大崎市立おおさき日本語学校」。4月上旬にあった入学式は、留学生や来賓客のにぎやかな雰囲気に包まれていた。

 台湾、ベトナム、インドネシアから来た18~63歳の新入生計28人が出席し、一人ひとりがマイクを持って日本語で自己紹介。抱負や目標を話す度、会場に大きな拍手が響いた。

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入学した28人の生徒が一人ひとりあいさつし、抱負を述べた=2025年4月10日、宮城県大崎市、阿部育子撮影
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晴れやかな表情で入学式に臨む生徒ら=2025年4月10日、宮城県大崎市、阿部育子撮影

 全国で2例目となる公立の日本語学校。村井嘉浩知事が2021年の知事選で「外国人材の受け入れを加速させる」として「公的セクターが関与する日本語学校の開設」を公約に掲げて5選を果たしたことを受け、市が名乗りを上げて作った。

「生き返った」廃校の小学校

 背景には、人口減への危機感…

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