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北京市のロボット企業が開発した人型ロボット「天工Ultra」=2025年4月19日午前7時34分、北京市、鈴木友里子撮影

 「世界初」をうたう、人型ロボットが走るハーフマラソン大会が19日、北京市で開催された。21体の人型ロボットたちが順次スタートを切った。

 今回の大会は北京市経済情報化局などが主催した。人間とロボットが共に参加し、ロボットは二足歩行が可能な人型に限られる。ただ、その動きの制御に関しては、完全に自律で走るロボットのほか、遠隔操作で走るタイプのロボットも参加できる。

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 中国のテレビ番組で一糸乱れぬ民族舞踊を披露して国内で大きな話題を集めたロボットの開発企業「杭州宇樹科技(ユニツリー・ロボティクス)」など、注目のスタートアップ企業などが名を連ねた。

 人型ロボットたちは午前7時半(日本時間午前8時半)から1分ごとに間隔を空けて順番にスタートし、最大傾斜9度の坂道を含む北京市郊外のコースで制限時間3時間半以内でのゴールを目指す。途中、バッテリーやロボットそのものの交換も可能だが、ロボット自体を交換した場合には10分のペナルティーが科せられるルールだ。

 中国では政府の後押しを受け、ロボットや人工知能(AI)の開発や活用が積極的に進められている。主催者は、こうした大会を通して「技術的な進歩と能力の向上を実証する」としている。

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