中小企業の賃上げに関する日本商工会議所の調査で、正社員の賃上げ率が低かった医療・介護・看護業や運輸業の非正社員の賃上げ率が、全体平均を上回る4%台後半に達した。厳しい人手不足に直面する業界で、パートやアルバイトなど非正社員をつなぎとめるための「防衛的な賃上げ」が広がっているようだ。
- 中小企業の賃上げ3.62%、日商が初調査 大企業との格差鮮明に
日商が5日発表した調査結果で明らかになった。全国の会員企業約2千社を対象に賃上げ額や賃上げ率を初めて調べたもので、今年度の賃上げについて集計した。
人手不足が深刻な医療・介護・看護業の賃上げ率は、正社員で2.19%と全体平均(3.62%)を大きく下回ったが、非正社員では4.86%と全体平均(3.43%)を大きく上回った。
4月から時間外労働の上限規…