子どもの頃から、仕事だけでなく、人生の楽しみ方についても学んでほしい――。静岡大学教育学部の研究者と楽器大手のヤマハが共同で「余暇」について考える教材を開発した。「余暇図鑑」と題した教材は、ヤマハの社員約100人が加わり自身の余暇の過ごし方などについて解説。小中高生たちに、充実した人生を過ごすのに必要なものは何か、考えてもらう内容だ。
静岡大学の塩田真吾准教授(教育工学)とヤマハ先進技術開発部副部長の森隆志・新価値グループリーダーが4月16日、記者会見して発表した。
塩田准教授によると、人工知能(AI)やロボット技術の進展により、人間の労働時間は減って余暇に使う時間が増えると予想される。一方で、学校で行うキャリア教育は、仕事について学ぶことに重点が置かれ、仕事以外の時間には目配りがされていない。「仕事だけでなく、人生をどう充実させるのかという視点が教育にも必要」と考えたという。
高校生の余暇は…
また、塩田准教授が2023…