大相撲で度重なるけがに悩まされた元力士は、現役時代にサウナと出会って復活した。関取になる夢はあと一歩のところでかなわなかったが、今度はサウナで誰かの人生を変えたいと思うようになった。次の土俵で目指すのは最高のサウナ。11月、相撲部屋の稽古場をコンセプトにした「サウナ横綱」を埼玉県川越市に開業した。
オーナーは、追手風部屋(草加市)で「大翔龍」のしこ名で活躍した竹内太一さん(34)。現在も幕内で活躍する遠藤(34)の付け人を、新入幕から約8年間務めたことで知られる。稽古で鍛えた腕でタオルを振り、サウナを楽しむ客に熱風を送る熱波師でもある。
サウナは男性専用で、西武新宿線本川越駅からすぐの5階建てのビルの1階にある。風呂場がないサウナ専用施設で、サウナ室の入り口には相撲字で「稽古場サウナ」と書かれた看板がかけられ、室内には直径約30センチの国産ヒノキの鉄砲柱がある。一度に25人ほどが利用でき、室温は約95度。熱した石に水をかけて水蒸気を発生させる「ロウリュ」も楽しめる。
水温16度の水風呂は水深120センチと深く、力士4人が入れるほどの広さ。入浴後の「サウナ飯」として、部屋特製のちゃんこ鍋や十割そばも味わえる。
■17歳で椎間板ヘルニア 初…