京都女子大の竹安栄子学長=京都市東山区、北村有樹子撮影

 京都女子大学は今年7月、「女子大学であり続けることをここに宣言します」と「女子大学宣言」を公表した。共学化の風潮があるなか、宣言までして伝えたかった女子大学の意義とは。竹安栄子学長に聞いた。

 ――女子大学宣言の後、どのような反響がありましたか

 学生や同窓生からは「よかった」「安心した」と喜ばれています。

 6月、武庫川女子大学(兵庫県西宮市)の共学化が明らかになり学内に動揺が走りました。「京女はどうなるんかな。親とも話題になっている」と懸念する学生同士の会話を実際耳にしました。急いで学生たちの不安を取り除く必要があると考え、学内向けの宣言を出しました。その後、女子大学の存在意義を学外にも伝えたいとホームページで公表しました。

 ――改めて、女子大学の存在意義とは何でしょうか

 日本においては、社会や文化…

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