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パリで2025年6月11日、イベントに参加するルノーのルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)=ロイター

 仏自動車大手ルノーは15日、ルカ・デメオ最高経営責任者(CEO)が7月15日付で退任すると発表した。同社はデメオ氏の今後について声明で「自動車分野以外で新たな挑戦を続ける」としている。仏フィガロは、グッチなどを抱える仏高級ブランド大手「ケリング」のCEOに就任する予定だと伝えた。

 デメオ氏はドイツ・フォルクスワーゲン(VW)グループの自動車子会社CEOなどを経て、2020年7月にルノーCEOに就任。前年のカルロス・ゴーン元CEOの解任後、揺らいでいた経営の立て直しを担った。23年2月には、提携先の日産自動車への出資比率を引き下げ、資本関係を対等にすることで合意。電気自動車(EV)の新会社「アンペア」の設立などグループ再編も進めた。

 デメオ氏は声明で「我々は多くの人が不可能と思っていたことを成し遂げた」と強調。次世代製品の戦略も整っているなどとして「今がバトンを渡す時だと決断した」と説明した。

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