2023年7月19日 17時41分(日本時間)
東京(時事通信社)-ビッグモーター社の従業員の多くが上司の指示で自動車保険詐欺に関わっていたことが、日本の中古車販売会社が火曜日に発表した調査報告書で明らかになった。
報告書によると、調査対象となった従業員104名のうちほぼ60%にあたる61名が、より多くの保険金を受け取るために上司から車の修理代を水増しするよう命令されたと回答した。 8人は、より多くの報酬を得るために詐欺を働いたと述べた。
この調査は、詐欺事件の調査を任務とする外部弁護士の委員会によって実施された。 報告書によると、全社の役員や従業員がコンプライアンス意識を欠いていたという。
報告書によると、不適切な行為の一例では、工場労働者がゴルフボールの入った靴下で故意に車をぶつけ、車をへこませたという。 別のケースでは、作業員がドライバーで車体を傷つけたという。
報告書によると、こうした不適切行為の背景には過剰な販売ノルマや従業員にプレッシャーをかける頻繁な降格などがあったという。
ビッグモーターはこれまでにこうした不正行為を1,275件発見し、このうち177件について662万円の保険金が返還されたと発表した。
ビッグモーターはこの報道を受け、兼重博之社長が1年間の報酬を全額返還すると発表した。 他の幹部は報酬の10─50%を3カ月間返還する。