木曜日、東京で開かれた東芝の株主総会の会場に入場する人々。
2023年6月30日 10時30分(日本時間)
東京(時事通信)-日本の大手企業の株主総会シーズンは木曜日にピークを迎え、3月決算の東京証券取引所上場企業のうち26%に当たる約600社が株主総会を開催した。
製品の品質検査不正が相次いで発覚した三菱電機の漆間敬社長は株主総会で「現場の負担を軽減し、現場の労働者が働かなくても済む文化を醸成していく」と述べた。不適切な行為だった」と述べ、同様の不祥事は二度と繰り返さないと誓った。
会合に出席した三菱電機の株主は、同社の改革への取り組みに理解を示すとともに、「実績を積み重ねて収益性を向上させてほしい」と求めた。
三菱電機の会合は都内のホテルで開かれ、所要時間は約2時間と、昨年の3時間超より短かった。
東京で開かれた会合では、多くの東芝株主が、事業再建に向けた取り組みの一環として、投資ファンド日本産業パートナーズ主導のコンソーシアムからの株式公開買い付けに応じて非公開化するという同社の決定に失望していると述べた。会計スキャンダルが表面化した2015年以来、混乱に陥っている。
東芝の渡邉明宏社長は「取締役会一丸となって株主の最善の利益を考慮した」と述べ、株主に理解を求めた。
東芝の株主は同社に対し、株式上場を維持するよう求めた。
東芝は今月初め、株主に対しJIP主導のコンソーシアムからの株式公開買い付けに応募するよう推奨したと発表した。 早ければ7月下旬にもTOBが開始される見通しだ。 買収提案が成功すれば、東芝株は上場廃止となる。
6月の株主総会で株主提案を受け取った企業数は過去最高を記録した。
コンベアベルトメーカーNCホールディングスの株主総会で、英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズは8件の議案を提出し、同社が反対していた増配案など3件が株主の賛成で可決された。
NCホールディングスの梶原弘則社長は総会後、「われわれの主張が株主の支持を得られなかったことは残念だ」と述べた。
メガバンクでは三菱UFJフィナンシャル・グループと三井住友フィナンシャルグループが東京で株主総会を開催した。 環境団体などが気候変動対策の強化を目的に両金融グループの定款変更を提案したが、それぞれの株主の賛成多数で否決された。