日本電信電話東日本が販売するブレインスリープコインのデモでは、コインサイズの白いデバイスをパジャマの腰に装着し、睡眠中の寝返りなどの回数をスマホアプリで計測する。
2023 年 1 月 5 日 2:00 日本時間
情報技術を最大限に活用して従業員の睡眠の質を向上させるために、睡眠関連のテクノロジーを使用する企業が増えています。
IT業界やその他の業界のさまざまな企業が、企業価値の指標である従業員の健康管理の促進を強化しています。 企業内の生産性を左右する問題として、睡眠時間の問題が注目されています。
睡眠データの視覚化
楽天グループは昨年12月まで、東京のベンチャー企業ニューロスペースが提供する睡眠改善プログラム「スイミンラリー」を利用していた。このプログラムは、スマートフォンアプリが提供する睡眠パターンデータを利用して人の睡眠の質を改善することを目的としている。 楽天は10月に睡眠改善セミナーを開催し、600人の従業員がリモートで参加しました。
NeuroSpace は 2013 年に設立されました。以来、同社は大手食品会社や大手航空会社を含む 100 以上の企業で働く 20,000 人以上の人々の睡眠の改善を支援してきました。 NeuroSpace プログラムの参加者は、明らかに集中力と時間管理能力が向上し、生産性が向上しました。
同社の小林隆典社長は「従業員の睡眠は企業や社会で取り組むべき問題だ。
「年に一度の健康診断運動」(年に一度の睡眠チェック運動)の利用も各業界で増えています。 このプログラムは、第一三共ヘルスケアや大同生命保険の親会社であるT&Dホールディングスなど複数の企業が運営している。このプログラムでは、スマートフォンのアプリを使って従業員の睡眠の質を分析することもできる。
テーブルの下
従業員の睡眠は生産性向上に欠かせないものとして、睡眠の質の向上に取り組む企業が増えています。
経済協力開発機構の2021年の調査によると、加盟国の平均睡眠時間は約8時間30分であるのに対し、日本は平均7時間22分で最下位でした。 米国の研究機関は、睡眠不足が年間15兆円の経済損失をもたらすと試算しています。
他の調査によると、利益率の高い企業は従業員の睡眠時間が長いことが示されています。 慶應義塾大学の山本勇教授(労働経済学)が企業の従業員約1万人を対象に行った調査によると、上位20%の企業の睡眠時間の利益率には1.8~2.0ポイントの差があった。 、および下位 20% の企業のそれ。
関わる様々な業界
さまざまな業界の企業も力を合わせて睡眠テクノロジーを提供しています。
東日本電信電話は昨年11月、東京都のベンチャー企業ブレインスリープが開発したセンサーを社員などに販売し始めた。 パジャマパンツのゴムバンドに装着できる10円玉大の装置で、寝返りやいびきの頻度を測定することで睡眠レベルをチェック。
睡眠の時間や方法は、当然人によって異なります。
「個人の睡眠データの可視化に、企業がどこまで関与できるかが課題です」と山本氏。 「生産性向上のための投資として、睡眠技術は有効です」