12月に東京都中央区で開催されたオンラインデモンストレーションで製品を推薦する花王の営業スタッフ。
2023 年 3 月 7 日 10:10 日本時間
東京(時事通信社)— 日本国内の百貨店などで美容グッズを販売するスタッフの役割は、お客様と直接向き合うことから、デジタル技術を駆使して情報を発信する美容の「エバンジェリスト」へと進化しています。
新型コロナウイルス感染症が流行する以前、美容販売スタッフは、お客様の肌に直接触れて査定し、お客様に最適な化粧品を提案する業務を担っていました。 しかし、新型コロナウイルスの感染拡大以降、非対面での交流が求められるようになり、SNSを活用して美容情報を発信するインフルエンサーとの競争にスタッフは直面していた。
花王は、2025 年までに店舗とオンラインの両方で顧客にサービスを提供できるように、約 5,500 人の美容販売スタッフをトレーニングする予定です。
「『エバンジェリスト』は、オンラインとオフラインの境界を超えて、私たちのブランドを体現します」と同社は述べた。
化粧品メーカーでは、約1,250店舗のカウンターに動画投稿ができる機器を導入しています。 店舗の接客だけでなく、情報発信にも携わることでブランドの発展を目指している。
約7000人の美容販売員を顧客の「パートナー」と呼ぶ資生堂は、昨年10月から制服を廃止し、ジャケットやワンピースなどのセットアイテムを自由に着回せるようにした。
この取り組みは、ビューティーセールススタッフの個性を活かし、お客様との長期的な関係を築くことに注力するという資生堂の戦略を反映しています。
「顧客との会話が広がることを期待しています」と、資生堂ジャパンの美容販売戦略責任者である横田由香氏は語った. 「最高の提案ができることを願っています。」
スタッフの働き方改革にも取り組んでいます。 ファンケル(株)は、お客様の多い時間帯にスタッフを増員できる柔軟な勤務シフト制度を導入。
ファンケルの広報担当者は「社員が長く働き続けられるよう、さまざまな働き方を提案している。
コーセーでは、主力ブランドであるコスメデコルテのオンライン接客専任で約30名の社員が働いている。 お客さまとネット上でやり取りをする日は在宅勤務が可能で、育児などとの両立がしやすくなっています。