ロボアドバイザーが扱うポートフォリオをスマートフォンの画面に表示
2023年4月10日20時
低金利が続く中、ますます多くの投資家が投資ポートフォリオを、自動化されたファイナンシャル プランニングと人工知能による投資サービスを提供するデジタル プラットフォームであるロボアドバイザーに委託しています。
大手ロボアドバイザリー事業者への預り資産総額は2022年に1兆円を超えましたが、こうしたプラットフォームへの依存は、ユーザーに予期せぬ損失をもたらす可能性があります。
ロボアドバイザーは、AIやアルゴリズムによって選択された金融商品を提案し、自動的に管理します。 ローリスクで安定した投資を求めるか、ハイリスクで高利回りの投資を求めるかなど、利用者の収入や意思に応じて、株や債券、不動産などの資産に自動的に投資します。
日本投資顧問業協会によると、2022 年 12 月の時点で、ロボ アドバイザリー大手 5 社の預金総額は 1 兆 7300 億円に達しました。
広島県出身の林理沙さん(39)は、3年半前にウェルスナビで投資を始めた。
「家事や育児で忙しくて市場をチェックできていないので、プラットフォームにすべて任せてよかった」と会社員は語った。
低金利が続き物価が上昇する中、資産運用の重要性はますます高まっています。 政府が来年から日本個人貯蓄口座(NISA)投資制度を拡大するなど、資産運用への関心が高まっている。
しかし、個人は金融商品に関する十分な情報を収集できないことがよくあります。 日本証券業協会によると、2022年9月末時点で、積立型NISAの口座開設者の9割近くが未経験の投資家でした。
ロボアドバイザーは、投資に慣れていない初心者にとって天国となっています。
しかし、AIやアルゴリズムの開発コストがかかるため、ロボアドバイザーの料金は依然として高額です。 日経平均株価に連動する上場投資信託(ETF)の信託報酬は通常0.1%程度ですが、ロボアドバイザーは受託資産の1%程度の手数料がかかるのが一般的です。
また、ロボアドバイザリーは資産運用をそれぞれのプログラムに任せているため、ユーザーがポートフォリオを完全に理解することは困難です。 損失が発生したとしても、原因がわからない場合があります。
「ロボアドバイザーだけではライフプランへの対応力に限界がある [such as marriage and birth]野村総合研究所の岡井靖樹リサーチディレクターは、「ユーザーは他の金融商品やサービスにも目を向けるべきだ」と述べた。