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搬入作業で、クレーンを使って台車に載せられる伊予鉄道の新型車両=2024年11月7日午前1時19分、松山市宮田町、福家司撮影
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 67年ぶりの完全新設計の新型車両として伊予鉄道の郊外線で2025年2月に運転を始める7000系電車6両(2編成)が、4日夜から7日未明にかけて、同社の古町車庫(松山市)に到着した。搬入作業は市内を走る路面電車の線路を使って行われ、大勢の鉄道ファンらが見守った。

 6両は大阪の車両メーカーで製造され、JR線を通って松山貨物駅(愛媛県伊予市)に運ばれた。その後、トレーラーに積まれて公道を走り、伊予鉄の路面電車が通る松山市宮田町でレールの上に載せられた。

 6日夜には最後の2両が宮田町に到着し、搬入作業が行われた。新型車両は長さ18メートルで、先頭部分は流線形でオレンジと黒にカラーリングされている。真新しい車体はクレーンでつり上げられ、先着してレールの上に載せられた台車とゆっくり接合された。その後、作業用車両に引かれ、古町車庫に向かった。

 伊予市の高校職員松田安津子さんは「撮り鉄の息子と3日連続で来ました。台車と車体をドッキングする作業を間近で見られたのがよかった。新型車両はデザインにこだわってますね」と話した。

 新型電車は消費電力を50%減らすなど環境性能が向上した。27年までにはこの6両を含む18両(6編成)が新型車両に置き換えられる。(福家司)

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