滋賀・岐阜県境の伊吹山(1377メートル)の草原の植物を食べてしまうニホンジカをわなで捕まえる事業が3年目に入った。滋賀県米原市の職員が1日、山頂近くで「囲いわな」の再設置を始めた。
お花畑で知られる山を取り戻す米原市の「伊吹山植生復元プロジェクト」(今年度予算約1億1千万円)の一つだ。
冬は雪のため、わなの金属柵を分解しており、この日は10メートル四方を柵で囲っていった。
牧草をサイコロ状に固めたえさを置き、鹿の進入をセンサーとカメラで確かめ、遠隔操作で金属ゲートを下げて閉じ込める。本格的な稼働は昨年度からだ。
山の植生を脅かす鹿の食害
市によると、鹿の食害が植生…