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記者会見する静岡県伊東市の田久保真紀市長=2025年7月31日午後8時18分、静岡県伊東市観光会館、南島信也撮影
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 静岡県伊東市の田久保真紀市長が学歴を偽ったとされる問題を調べる市議会の調査特別委員会(百条委員会)は18日、東洋大学に田久保氏の記録を追加照会することを決めた。田久保氏の証人尋問を踏まえ、矛盾点などをさらに精査する必要があると判断したとみられる。

 百条委は東洋大学に対し、田久保氏の在学期間や成績などに関する記録を提供するよう求めた。この日、新たに複数の記録について問い合わせ、29日を期限に回答を求めることを決めた。井戸清司委員長は「報告の精度を高めるため」と説明した。

 百条委は、東洋大学からの回答を踏まえて調査報告書をまとめ、市議会での議決を経たうえで、地方自治法違反容疑で刑事告発し、不信任決議案提出という流れを想定している。

 百条委の終了後、市議会の中島弘道議長らが報道陣の取材に応じた。田久保氏が13日の証人尋問で「卒業証書」とみられる文書を「チラ見せではなく19.2秒ほど見せた」と証言したことについて、中島氏は「偽証罪になりうる可能性がある」と話した。「卒業証書」の提出拒否に加え、虚偽証言についても地方自治法違反容疑での刑事告発を視野に入れていることを明らかにした。

 これまで田久保氏が東洋大学から取り寄せて公表した在籍期間証明書によると、1988年4月1日に入学し、1992年3月31日付で除籍になっていることがわかっている。

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