感想戦に臨む佐々木勇気八段=7日午後9時16分、東京都渋谷区の将棋会館、北野新太撮影

 将棋の佐々木勇気八段(31)が7日、東京都渋谷区の将棋会館で指された第38期竜王戦(読売新聞社主催)の挑戦者決定三番勝負第2局で石田直裕六段(36)に勝ち、2連勝で藤井聡太竜王(23)=名人・王位・王座・棋聖・棋王・王将と合わせ七冠=への挑戦権を獲得した。2勝4敗で敗退した前期に続いての挑戦となる。

 局後の佐々木八段は、10月3日に開幕する七番勝負に向け「結果が出たのはよかった。厳しい戦いになると思いますが、七番勝負を戦えるのでモチベーションを高めて臨みたいです」と誓った。

 初のタイトル挑戦となった前期は、周到な事前研究を実らせて2勝。絶対王者と互角に渡り合うシリーズだっただけに、今期も大きな期待がかかる。

 2010年、16歳で棋士に。17年、デビューから不敗のまま史上最多の29連勝を達成した藤井四段(当時)に30戦目で初めての黒星をつけて話題を集めた。

 23年に順位戦A級に昇級。24年にNHK杯テレビ将棋トーナメントで藤井竜王との決勝を制して初の全棋士参加棋戦優勝も果たしている。七番勝負で初のタイトル獲得に挑むことになる。

 一方、ランキング戦4組の優勝者として決勝トーナメントで4連勝した石田六段は「すごくたくさん指せて充実感がありました。たくさん見ていただき、応援していただいた。すごく感謝しています」と語っていた。

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