体育祭や文化祭などの学校行事の際に仕立てるクラスおそろいのTシャツ(クラT)を巡って、「業者と連絡がとれなくなった」「当日までに商品が届かなかった」などのトラブルが後を絶たない。トラブルを未然に防ぐため、国民生活センターが注意を呼びかけている。
事例① 学校祭で着用するためのクラT(35枚分)の代金として納品日の3日前までに代金10万5千円を支払うよう指示され、銀行口座に振り込んだが、商品が届かなかった。業者にLINEで問い合わせたが既読にならず、電話も通じない。(2024年7月、高校)
事例② 文化祭で使うクラT(1枚2500円)を39枚注文。有名サッカーチームのエンブレムが入ったものを選んだ。後日、業者から「Tシャツが税関で没収された」と連絡があった。文化祭に間に合わないのでキャンセルしたいと連絡すると、1枚あたり1千円支払うよう言われた。(2024年7月、高校)
国民生活センターがトラブルを類型化したところ、イベントの日を業者に伝えて早い時期に注文しているにもかかわらず、約束の期日までに商品が届かない▽LINEなどのメッセージアプリで発注に関するやりとりをしていたが、商品が届かず、状況確認をしようとすると「返事が来なくなった」――などのパターンがあった。LINE以外で連絡をとろうとしても「事業者のサイトやパンフレットに連絡先が書かれていない」「電話がつながらない」といったケースも。
また、業者が表示するデザイ…