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体育館中央に設けられたランウェーを歩くモデル役の生徒=2025年6月6日午後1時58分、茨城県下妻市の県立下妻一高、鹿野幹男撮影
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 茨城県下妻市の県立下妻一高で6日、不要になった衣服の循環プロジェクト「アップサイクル」の取り組みをPRするファッションショーが開かれた。モデル役の生徒らは級友の歓声に包まれながら、体育館に設けられたランウェーを笑顔で練り歩いた。

 昨年から始まり、今年で2回目。生徒から好評で、今年も開催したという。

 不要になった衣服を回収し、デザインして再生させる事業に取り組む大丸松坂屋百貨店(本店・東京都江東区)から衣服を借り、モデル役の生徒約50人が思い思いの装いに身を包み、一日限りのモデル役に挑んだ。

 演出、メイク、司会――。裏方の生徒らも関心や特技を生かして準備に奔走した。観客の生徒たちも勉強や部活にいそしむ日常を忘れ、同級生や先輩・後輩の華やかな姿に喝采を送った。

 2年生の水谷玲翔さんは司会を担当。冒頭、イベントの内容を約1分間で紹介する大役を務めた。「思い出の詰まった衣服を捨てずに、使い続ける。イベントを通じ、その大切さを知るいい機会になった」と話していた。

 モデルとして出場したダンス部の荒木心美さん(2年)は「気に入った服を着て、歓声を浴びるとテンションが上がります」と話した。

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